LとR

「キミも聴いてみる?」 Rと書かれたイヤホンを ふいに渡される 条件反射で 受け取ったそれを 手が勝手に 耳にあてる イヤホンに残った あなたの体温が 私の体温を上げる ドクンドクン 心臓の音が大きすぎて 耳から何も聴こえない 慌てふためく私とは まったく別の何かが 私の口を使って喋る 「いいね」 「でしょ」 あなたは微笑む 私は目を閉じる 音楽なんて どうでもいい 私たちは ひとつになる